小説の書き方
今回新作がないので「小説こんなふうに書いてるよ~」的なものを代わりに公開しようと思い立ちました。2023年2月に開催されたWebオンリー用に書いた番神夢『葉見ず花見ず』の回顧録も兼ねてます。
初っ端オチから開始するので読んでない方は【こちら】から読めます。
※名前変換があるのでコンテンツページに飛びます。
夢小説は読まない、読んでも番神は読まないって方はそのままスクロールしてください。
とにかく切ない感じの夢小説が読みたい・書きたくて、番神と剣心側の夢主がお互いの素性を知らないまま横浜で出逢い、惹かれていく話にしました。
ちなみに最終話で夢主が剣心側だったと発覚するような構成にしたかったので、読者に気づかれないように注意しながら書いていた覚えがあります。
時間軸としては、番神と瓢湖が二点同時襲撃し、縁が剣心に本戦の宣言をしたその十日間です。
番神と夢主が交際に発展しても結局二人は一緒に居られないので、そのことを暗示する3つの要素を取り入れました。
1.タイトル『葉見ず花見ず』
2.夢主の姓
3.夢主の好きな恋愛小説
ひとつずつ解説します。
1.タイトル『葉見ず花見ず』
『葉見ず花見ず』は彼岸花のことです。彼岸花は葉と花を同時に見られないので、葉見ず花見ずとも呼ばれています。このことから同じ気持ちであってもそばにいられない二人をイメージしました。
また彼岸花は根っこに毒があり、地中に埋まっているので見えません。番神と夢主それぞれの所属が相手にとっての毒で、その毒は見えなかった(知らなかった)から彼岸花がピッタリ!とタイトルに起用しました。
タイトルをつけるのがとても苦手で、すんなり決まったからかなり喜んだのですが、ここで痛恨のミス……実は人誅編を秋だと思い込んでいたため、彼岸花にこだわってタイトルを決めてしまったのです。
すんなり決まったタイトルを変えたくない!!!この後どうにかして彼岸花でも違和感がないように持っていきました。それはのちほど記載します。
2.夢主の姓
横浜で知り合った二人。自己紹介する時はフルネームで伝えますよね。
名前は変換できるのでデフォルトネームでよいとして姓をどうしようと悩みました。
姓をつけるのも苦手です(作り手は何にでも意味を込めたがる)。
まず考えたのが番神の姓が『戌亥』なので干支縛りにしようと思いました。そういえば干支って方角の図があったよな、と気づいて調べます。
【私物のストラップ】
これを見て夢主の姓を『戌亥』と向かい合っている『辰巳』にしました。向かい合っているので “対立”の意味を含ませています。またそれぞれが一番遠い位置となるので『結ばれない』といった意味もあったり。
番神の師匠の名前と同じなので、番神にとってより強く夢主のことが印象づくようにしました。
余談ですがこのストラップひっくり返すと『戌亥(乾)』の位置に『天門』が出てきます。

乾天門……実写の番神っぽいお方の名前ですね。この図から付けたんだろうなと勝手に思ってます。
3.夢主の好きな恋愛小説
夢主は恋愛小説を読み、特に『お互い好きになったのに実は敵同士だった』話が好きで『こんな恋がしたい』と言っています。
この部分に関しては露骨に出しすぎたかなと思ったので、その話を読もうした番神が寝てしまうシーンを入れて読者の意識がそれるようにしました。
設定が固まってきたため、気球に乗って襲撃に来るまでどんな話の運び方をしようかとここからネタを書き出していきます。
【当時書いていたメモ】クリックで別タブ表示されます。

左は日付の計算と番神と夢主が1日ずつどのように過ごすかを書いています。今となっては汚すぎて理解不能。
新橋─横浜は陸蒸気の最終便の時間を書いています。
乗り換え案内1872(https://www.jorudan.co.jp/info/norikae1872/)で調べました。
るろ剣の時代よりも5年前なのでもしかしたら本数増えてたかも?
1日9往復、馬車で4時間かかるところを1時間ほどで着くので番神が文明開化様々だとはしゃいでたのもわかります。
赤字の部分は、当時の横浜にあった物や場所を書いてます。ガス灯は当時赤色しかありませんでした。
色々調べて小説に使えそうなのでメモしていますが、実際はそんなに使わないです。
赤字に囲まれてる右下の部分は彼岸花の色とそれぞれの花言葉を書いています。
そこで先ほど出た人誅編の季節の話ですが、どうしても彼岸花要素を入れたくて夏に咲く彼岸花を探したところ“ナツズイセン”を見つけました(もしかしたら一部地域では彼岸花も夏に咲いているかもしれません)。
各色の花言葉は HORTI(https://horti.jp/2459)を参照しています。
・赤 情熱/独立/再開/悲しい思い出
・白 思うはあなた一人/また会う日を楽しみに
・黄 追想/深い思いやりの心
・ピンク 快い楽しさ
・オレンジ 妖艶
どの箇所でどの花言葉をイメージして書いているか探してもらえたら……!
話の流れがおおまかに出来上がったので書き始めます。
使うツールは気分によって様々です。
・紙(ノート、原稿用紙、レポート用紙)
・ペン(水性・油性ボールペン、万年筆)
・PC(Microsoft Word、Canva)
・スマホ(小説アプリ)
今回の番神夢は確か最初にWordに打ち込んで、進まなくなったのでレポート用紙とボールペンでざかざか下書き→Wordに打ち込みました。
【下書き】



36枚書いてますが、イベントの前日22時の時点で最後まで書き終わらず、このままだと間に合わないと判断してWordに打ち込み始めました。その後はWordで直打ちして最後まで書きました。
使ったレポート用紙の厚さは4mmくらいです。
紙で書くメリットは達成感があること。デメリットはちょっと二度手間に感じること。
でも下書きを読みながら打ち込んでいくと『この表現変だな』とか推敲を兼ねて行えるため、より洗練された文章になるかもしれないし、ならないかもしれない……。
Wordに打ち込み終わったら、置換機能を使って名前変換タグを入れます。
夢主の変換されるデフォルトネームは人名以外で使わないように気を付けて書いています。
例えば夢主の名前が『蛍』だった場合、置換で一括して名前変換タグを入れると作中で昆虫の蛍を見に行くシーンがあったときに飛び回っている小さな夢主を人間の夢主が見るという恐ろしい状況になるからです。
Wordで打ち込むときは夢主の名前を●●とか■■とか記号にした方がいいですね。
小説をHTMLファイル化して借りているサーバーにアップロードします。
その後はスマホから確認して修正箇所があればスクショ→ペンでチェックを入れ、修正していきます。
以上が番神夢『葉見ず花見ず』の書き方、サイトに載せるまでの流れです。
イベント当日までに書き終わらず、イベント中もずっと書いていて完了したのが夜の9時でした。ほとんどのサークルを見れなかったのでリアルタイム更新はお勧めしません。
書き始める前は5,000字前後で終わるだろうと思っていましたのですが、トータル文字数29,424字でした。予想していたよりも多いけれど、意外と少ない!
2014年ごろに書いてた張のエロい長編は1話あたり5,000~、多くて20,000字くらいだったので、番神も1話10,000字くらいな体感でした。
ちなみに張連載は現在21話+おまけ8話ありますが、いまだに完結していません。ゆくゆくは完結させたい……。
書き上げた小説のファイルはPC本体とドライブに保存しています。
以上が私なりの小説の書き方です。
あまりネタ集めとか下書き段階の状況を見ることがなく、みなさんどうやって書いてるんだろうと思い、まずは自分から発信してみました
もしかしたら私の知らないところで公開している人がいたり、プロットが該当したりするかもしれませんが……。
漫画描いてる方もおおまかな流れは変わらないのかな。
イラストは全く描けないので完成してるものはもちろん、こんなふうに描いてるんだ~とラフを見るのも好きです。
みなさんどんな感じでお話作ってるのかよかったらどこかで公開してください!