140ss
連理之枝
縁側で薩摩言葉の歌を口ずさみ、鉄球を磨く大きな背中。その背中に郷愁の念を感じるのは気のせいだろうか。
私に気づいた彼が振り返って手招きをするので隣に座る。
「ねぇ、江戸に来たこと後悔してる?」
「お前さんに出逢えたんだから後悔なんざしねぇなぁ」
そう言って式尉は心底嬉しそうに笑った。
ヤりたい盛り
「髪の毛、元々金髪なの?」「そないにわいのこと気になるんかぁ」
「いや別に」
「下の毛見せたるからヤろうや」
「キッモ!」
「あんさんを抱きたいんや!一回くらいええやん!抱かせて!!!」
「抱かれるのはイヤ。抱くならいいけど」
「えっ……」
冗談なのに頬を染めた張が気持ち悪かったです。
背中
逆立てた金髪を揺らして歩く大きな背中。それを見ていると無性に抱きつきたくなって、今日も張に飛びついた。
「ん、どしたん?」
いつも尋ねてくる張に返事をせず、更にしがみつくと背中が小刻みに揺れる。
こんなに好きなのに想いは伝わらない。
今日も子ども扱いされて、笑われた。
張のバカ!
背中 鎌足視点
今日もあの子は張くんに抱きつく。張くんのことが好きで好きで仕方ないみたいね~。
そして張くんも。
私と話しながらも背中を気にしてることはお見通し。
抱きつかれればすぐに顔を緩ませて、歩幅もあの子に合わせちゃって…多分自分でも気づいてないわね。
あーあ、私も志々雄様に抱きつきたいわ…
背中 張視点
いつも通り抱きつかれ、わいの顔は自然と緩んでまう。誰だって好いとる子にこんなことされたらそうなるやろ?
しかも他の男にせぇへんとか、わいに脈あるんとちゃうん?
あー、もう!次抱きついてきたら「好きや」って言ったるわ!当たって砕けろや!
まぁ砕けたら、鎌足に慰めてもらうわ…